肌に優しい桐の床
60代ご家族の住宅のリノベーションで桐の床を用いました。なぜ床に桐?と言うと桐の持つ保温性です。桐は他の木材に比べると比重が軽い材料です。比重が軽いのは他の樹種に比べ多孔質な繊維であることがその理由です。その特性から優れた保湿性を持ち家箪笥を初め多くの工芸品にも使われてきたことでも有名な材料です。床に保湿があると冬場に歩いても熱を奪われることがなく冷たさを感じないのが特徴の一つです。触れても全く冷たく感じずにむしろ少し暖かさのようなものを感じます。年齢を重ねていくと足腰も弱まる傾向になりやすいため高齢者の住む家にはおすすめ出来る素材です。一点デメリットがあるとすれば、他の材種に比べ表面が柔らかく物を落としたりぶつけたりした際に傷が付きやすいこと。でも、肌に優しくおすすめしたい素材です。