宮崎県児湯郡の建築設計事務所「とやま建築デザイン室」

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LifeForest Project

看護小規模多機能型居宅介護 LifeForest  建設プロジェクト


児湯郡木城町にて訪問看護サービスを運営する事業所「訪問看護ステーションLife・株式会社RE-PLUS[リプラス]」。その株式会社RE-PLUSが
新たに同町内で事業展開の場とする「看護小規模多機能型居宅介護 LifeForest」の建設計画のプロジェクト。株式会社RE-PLUSの「ひとり一人の生き方を大切に」という理念に沿って、地域医療に貢献するための新たな場を計画して行きます。竣工予定は令和3年1月末。計画の進捗に沿ってプロジェクトの様子をお伝えします。 

  01 オーナー様との初面談 (2020年1月11日更新)

計画主となるオーナー川名様(訪問介護ステーションLife 代表者)との出会いは、設計者(外山)と同じ町在住で、共に商工会役員を勤めているご縁から計画についてご相談を受けたことが始まりでした。相談当初は建設用地もまだ決まっていなく、新しい事業内容へのビジョンやヒアリングを行いながら、建設を望む建物について大まかにどのような建物にしたいかや、どんな場とするのが望ましいかなど進むべく方法性を探りながら話し合いが行われました。

オーナー様との面談風景
オーナー川名様との面談風景

 

面談にあたり川名様から計画内容についての想いやイメージを伝える要望書を受け取りました。以下川名様からの要望書の一部です(公開了解済み)

建物についてのイメージ図
事業内容についての概要書

要望書には通いや入浴、食事といった利用者の滞在についての希望や要望が示され、図の方では建物と訪問や送迎のイメージが描かれていました。この他に計画案について下記の項目の希望が上がりました。

■全体計画について
土地の規模:400坪(初回面談時は候補地未定)
建物規模 :100坪
建物名称 :看護小規模多機能型居宅介護事業所Life Forest(仮称)
役割   :木城町で在宅生活を本人が望むまで続けるために、訪問、通い、泊まりの複合的医療福祉サービスを提供する事業所とする。
内部イメージ:緑を通り抜ける風を感じることが出来るような明るい居心地のよい空間
外観   :田園風景に馴染むカフェのような外観
内装   :建物の中心にヤマボウシやモミジを植栽した中庭がある

■内部計画について
必要居室 :居間6帖✕3室、休憩室と兼用の間仕切り可能な室4.5帖✕2室、看取りにも配慮。
通いスペース:広さ30帖(最大定員15名)
調理スペース:通いスペース内に対面型で配置、将来的に配食サービスも行えるよう2名が作業出来る広さを確保。衛生面の配慮。
訪問介護、介護、居宅事業所スタッフスペース=20帖(日勤スタッフ最大20名)
浴室:広めの空間とし、個浴と特殊浴の2ヵ所を壁ではなく間仕切りで仕切る。介護負担を考慮したリフトや介護ロボの導入。
トイレ:障害者対応トイレ✕2(壁と便座位置関係が逆になるものを1つづつ)、スタッフ用トイレ2つ(男子✕1、女子✕1)小便器でなく便座式。
社長、事務長専用のプライベート空間。

■屋外計画についての要望
悪天候時の送迎や導線に配慮した乗降場所と駐車スペース。
駐車台数:職員用駐車場20台分、訪問車スペース13台、合計30~35台分。
訪問車両の動線、配置:日中頻回に出入りすることを想定。
屋外に建物から掃き出し窓でつながるウッドデッキスペースをもうけ、天候が良い日にはそこで食事が可能なようにする。
植栽は建物内から見えるような位置に効果的に行う。
玄関前などにも植栽を行い、建物と緑が一体になるようなイメージとする。

■その他
木城町が指定する地域密着型サービス基盤整備事業に基づく、令和元年度介護保険事業計画「看護小規模多機能型居宅介護事業所」の事業所選考選定のための公募申請を行う。(こちらは令和元年12月木城町で行われた事業所選考会で選考決定となりました)

上記の要望をもとに計画を進めることになりました。
次回以降プロジェクトのステップをこのページでお伝えしてまいります。

  02 敷地 (2020年1月21日更新)

今回の計画は前述したようにスタート時点では候補地が定まっていない中から相談が始まりましたが、候補地が決まるまでは紆余曲折を要しました。相談が始まってまもなくオーナー川名様が最初に見つけられた土地があったものの売り主側の都合でキャンセル。次の候補地から川名様といくつかの候補地を一緒に見て廻り、立地条件の良い候補地を地元の方から紹介して頂いたものの、隣地事業主側からの意向を得られず断念...。町側への事業公募締め切り日も迫る中、4番目に紹介された用地で地権者及び近隣地権者との合意も得られ、ようやく計画地となりました。

写真が計画地に決定した敷地。敷地は町内商工事業所と住宅街が隣接する中にある開けた場所。近隣に背の高い建物はなく日当たりは申し分なく良好な場所です。敷地の広さは登記上で1350㎡あり坪換算では400坪の広さ。最初に示された要望の広さ(400坪)と同じ面積で満たされています。

敷地は南北に長い長方形の形で南側は水路を挟んで県道へ隣接。東側は隣地と接し西側と北側2面が道路に接した用地です。日当たりも良い上、道路2面が利用出来る用地なので事業用の用地としては非常に良い敷地と言えます。以前は他の事業用事務所地として使われていたため道路から少し高く整地され、道路面には側溝とフェンスが残されています。


敷地内の様子も確認。こちらは既存で使われていた13ミリの水道メーター器。今回は介護用事業で水を多く利用するためそのまま使うことは出来ず、本管からの引き直しと口径のサイズアップが想定されます。

こちらは公共下水利用のための汚水桝。こちらも既存で使われていたものですが、こちらは本計画でも利用出来るため位置をスケールにて記録。事業用の場合は浄化槽容量も多大なものになってしまうので、下水が利用出来る環境はとても有り難いです。

紆余曲折した候補地もなんとか公募前に決まりひと安心しここから建築計画のスタート。
まずは全体の配置計画から。敷地条件を活かしながらこの環境に喜ばれる計画を進めて行きます。

  03 計画案 (2020年2月8日更新)

敷地確認後、オーナー様とのヒアリング事項を元に計画案の作成に着手しました。

まず外構で必要となる車の出入りや駐車場ボリュームを見込みながら建物を中央に描き、建物形状は敷地形状より南北に伸びる方型のフレームから構想を始めました。所要室が多く要求されるため建物外周部に各所要室のスペースを配り、動線は中央に貫くようなレイアウトを考えました。

階構成の検討では当初すべての所要室を1階のみで検討したものの、動線の距離が長くなる上、建築面積が大きくなり予算にも影響が及びそうになるため、主用途となる介護サービスのエリアを1階に配し、管理側となるスタッフスペースは2階部分の一部に計画。スタッフの予定人数や必要スペースを割り出しながら全体ボリュームの範囲を詰めて行きました。

高さ方向の計画図。平面計画で一部2階建てとする構想に基づき、床高、階高、軒高さを検討。ただ一部2階建てとする場合、総2階建てに比べ外観のバランスが図り難いため、1階と2階が屋根面で連続し建物が一体的となるような構想を重ねました。

  計画案  

基本構想から作成した平面計画案

1階の計画図です。計画面積は1.2階合わせて347㎡(105坪)の規模です。まず駐車場計画は敷地西面からの出入りとし建物南側(図面左側)に利用者専用の駐車スペース9台を確保。一方、看護員となるスタッフさん専用の駐車場は西・北側の道路面に沿って20台分を配置。メインとなる建物の外周に植栽帯を配置し、コンセプトである「緑を感じられるような空間」を計画。アプローチは敷地南からの出入りを利用者とし、北側にも出入り口を設け北側は管理専用として計画。内部のメインとなる利用者の通いスペースを建物の中央に置き、通いスペースに囲まれた外部テラスを設け屋内外を通じて利用者がそれぞれの場で自由に時を過ごせるような場を計画しました。

続いて2階の計画です。2階は利用者スペースはなくスタッフ及び運営側としての業務スペースを計画。20名のスタッフスペースをメインにオーナー専用のスペース、そのほかトイレやカウンター式の休憩コーナーを設置する計画です。

  CGモデル  

CG(コンピュータグラフィックス)での計画モデル

2Dの計画を元にCG(コンピュータ グラフィックス)での3次元モデルを作成。こちらは上空から俯瞰した計画図です。周囲は商工業の事業所と住宅街とに囲まれる敷地ですが、3面が道路に囲まれているため日当たりは季節を通じ良好な場所。道路からのアクセスも良く利便性においても期待出来そうな立地です。

メインエントランス側から見た外観。エントランス部分の車寄せの屋根は利用者送迎の際に雨を凌ぐ空間とし、車高は満たしつつ軒高は控えめとし抑えた構成。メインとなる建物の屋根は1階の片流れと2階の切妻屋根の組み合わせとし、桁行き方向に屋根が重なる合う構成の外観です。

南側から見た外観イメージ。外観仕上げはこの時点ではまだ未定ですがオーナー様と木を外部にも使いたいとの意見は一致。ここでは正面にサインの入った木の格子壁となるデザインで描いています。

断面方向のイメージパース。1階部分のフロアは全室段差なしとし車椅子ですべての場所に移動出来る計画。1階の外周部分に植栽を施しどこからでも屋外の緑が近くに感じられるような計画とします。2階はスタッフ専用の一室空間。2階建てによる圧迫感を抑えるよう軒の高さを5,800mm程で計画しています。

  模型  

コンピュータでの立体図でもイメージの把握は出来ますが、模型での検討も大事な要素。ということで計画案作成後、模型も作成。模型では肉眼で建物を先に見る疑似体験が出来るため、より事前に各構成がどのように関係しているかを見ることに役立ちます。

今回の計画はコンセプトの中に外の緑を活かすことが設けられているため外部には積極的に緑化を図る計画です。それぞれの窓からどのような緑が望めるのかとても楽しみです。

ここまでが計画案作成のステップ。これからオーナー様へ計画の提案です。次回ステップへ続きます。

  04 提案 (2020年2月15日更新)

前回ステップまでのプロジェクトの初案を整えた後日、建主であるオーナー様をデザイン室に招き、初案のプレゼンを行いました。(※今回のプロジェクトはオーナー様の理解と了解を頂いて、打合せの風景も公開しています。)

プレゼンの日を迎え用意したプランと模型をオーナ様に提案しました。模型はやはり優秀なツール。言葉で伝えるよりも視覚効果のお陰でどんな建物かが容易に伝わります。建物周囲に施した植栽も相まって、模型を楽しそうに眺め提案を気に入って頂いた様子のオーナー様。送迎用に使われる車の模型まで作っていたので、お互いの緊張も解れ和やかなプレゼンとなりました。

その後模型の屋根を取り外し内部の作りについて互いにディスカッション。こちらからレイアウトに沿って場所ごとに計画の内容を説明。途中途中まだ定まっていないいくつかの確認事項を投げかけ、模型の上で互いに意見を出し合いそれぞれの場についてつながりや目的、計画の方向をあぶり出して行きました。

模型でのディスカッションを終えた後、紙の計画図に戻り再度プランについての内容を確認。今回の提案は細かな部分を除いて建物全体のレイアウトと形を定めるためのステップ。この後、提案の内容を確認し、プランへの同意を頂きました。

ここまでが企画提案のステップ。次のステップから提案に対し肉付けをする基本計画のステップへと進んで行きます。

  05 プレゼンから実施計画へ (2020年4月02日更新)

前回のステップから一月以上が経ちました。前回ステップから更新は控えていましたが、オーナー様をはじめ各種方面での打ち合わせを重ねました。今回はその模様から現在までのステップをお伝えします。

プレゼンが済んだ後日、建設予定地で地盤調査を行いました。天候は晴れ。調査に先立ち建物が立つ部分に地縄を張り調査日を迎えました。

地縄を張った場所から計画中のそれぞれの位置を確認。まだ形がないためここは頭の中にあるレイアウトと目の前の風景を擦り付けながら完成のイメージを空想します。

今回行った調査は住宅工事ではおなじみのSS(スゥエーデンサウンディング)地盤調査。SS調査は簡易的でありながら地層構成の読み取りが的確で頼りになります。通常住宅では中央含めて5ヵ所の調査ですが、今回は計画規模が大きいため12ヵ所のポイントを調査しました。

調査中のスクリューロッドを見ると砂混じりの粘性土が付着し粘性土と砂質土で構成する地盤であることが伺えます。元々建物が建っていた用地なので問題はないように感じつつ調査様子を見守りました。

調査中調査機のモニターでデジタル表示される調査データを確認。モニターは見えづらいですが地層の支持力はまずまず。調査終了の後日、調査結果が手元に届き今回の敷地では適切な支持力が得られ補強の必要はないとの調査結果となりました。これで地盤については安心して進められます。

  打ち合わせ  

ここからは計画について進めた打ち合わせの記事です。

今回の計画では建物と同時に外構造園(庭)も同時に予定しています。今回オーナー様からのご意向でオーナー様がお付き合いのある㈲グリーン工房さまが造園工事を担当予定。オーナー様を交え計画図に沿って造園工事について打ち合わせを進めました。

計画に先立ち制作していた模型でも造園部分に施しを行っていたので、模型を見ながら場所ごとの造園内容について意見交換。造園の分野は専門外でありますが、造園は建物を引き立ててくれる重要な存在。どんなものが出来上がるのかと興味が湧いてきます。建物と合わせてこれからの楽しみの部分です。

  床材打ち合わせ  

続いては床材についての打ち合わせ。床材についてはオーナー様より温かみのある木を効果的に使いたいとの意向により当初から無垢の床板が話題に上がりました。その一方、今回の建物のサービス上高齢者を招く場所になるため車椅子などの利用に対し気を配る必要があることも同時に考えなければなりません。そこで今回は耐久性にも優れた広葉樹の中から床板を選定することとなりました。

オーナー様の意向で様々な樹種を用意し最後に落ち着いたのがこのオークの床材。オークは日本名ではナラ:楢材にあたり比重もあり耐久性には定評のある樹種のひとつ。かつ、表面の強度もあり見た目的には木目が表れ木材として表情も感じられる床板です。

打ち合わせ用で準備した床板をオーナー様に触れてもらいながら質感や色合いを確認。天然木の場合は木材特有の節や木目の他色合いなど何ひとつ同じものはないので現物に触れ確かめることは特に重要なこと。そうした意味で床板選定については何度も打ち合わせを重ね樹種を選んで頂きました。吟味に吟味を重ねた分、温かみのある空間が生まれるといいです。

 実施設計へ 

前述の基本計画の打ち合わせを終えていよいよ実施設計のスタート。詳細図面作成のため3Dモデルに再度必要となる属性データの入力を始めました。これから一ケ月は実施設計作業のため更新作業は再度控えさせていただきます。実施を終え次のステップに入りましたらあらためてお伝えして参ります。

完成イメージの立体図。次回ステップに続きますm(_ _)m

  06 実施設計完了 (2020年7月01日更新)

4月から着手した実施設計。先月末で全ての設計図書をまとめ上げ、設計業務の区切りを迎えました。

実施設計の構成は建築主体工事となる建築図(意匠図)の他、建築躯体を表す構造図、空調や給排水、電灯や消火設備を表す建築設備図の3つ。今回は建物規模が300㎡を超えるため総数138枚の設計図となりました。描いている立場とは言え改めて紙に打ち出してみると違った意味で重みを感じます。

また、今回は行政を通じての事業計画の補助金を利用する目的から設計数量や単価根拠となる積算書も作成。そのため、通常の設計業務に加え3週間程積算の拾い出し作業に時間を要することとなりました。

設計図書が完成した後日、オーナーの川名さんご夫妻を事務所に招き設計図書完成をご報告。この枚数の図面を見るのは初めてのことだったようで驚かれたものの、その必要性を伝えご納得された様子。1枚1枚図面を開きながら設計内容の説明を行いました。

設計図書完成と共に現在、今月開かれる予定の工事業者選定入札に向けて建設会社様で見積もりを進めています。合わせて建築許可に向けて確認申請の準備も同時に進めています。着工は来月初旬の予定。着工まで無事に事運びが出来るよう見据えながら進めて行きます。

  07 工事着手 (2020年10月9日更新)

前回実施設計完了のステップから3ヶ月。その間詳しいステップの進捗はお伝えしていませんでしたが、工事業者への見積り依頼から業務選定のための入札執行、その後見積り金額の調整、及び各種申請業務などを経てようやく工事着手を迎えました。このステップから工事状況のステップをお伝えして参ります。

工事着手に先立ち、工事の安全を祈願して地鎮祭が行われました。建築主であるオーナー様と工事を行う建設会社様、そして工事監理者となる設計事務所と3者参加しての地鎮祭。今回はコロナ渦の中でもありマスク着用の上参加人数も絞り少人数にて執り行われました。

地鎮祭の目的は土地の神様にご挨拶し、その土地の邪気を祓い清めこれから始める工事の安全と築かれる建物や事業の繁栄を願うために行われます。拝礼や散供を通じ関係者全員で工事の安全を願いました。

  08 土工事 (2020年10月15日更新)

地鎮祭も終わりこのステップからいよいよ本工事。建築工事の最初に行われるのが基礎を地中に埋め込むために施す土工事。このステップでは土工事の模様についてお伝えします。

基礎はベタ基礎ですが立上り基礎の根入れ深さは砂利下で570ミリ。一方床スラブ下は砂利敷を合わせ200ミリの深さ。基礎部分と床スラブ部分で大きなレベル差がつく形状です。

根入れ後基礎部分の下に捨てコンクリートを打設し、床下部分の砂利は転圧して締固め。1階部分の規模は80坪。通常の住宅が30坪程度とするとやはり大きな規模です。

土間下の配管施工および砂利敷きの転圧後に行われた床部分への防湿シートの敷き込み。今回は床断熱工法での予定ですがシートの重ねは通常よりゆとりを見て250ミリの重ね幅としました。

  09 基礎工事 (2020年11月7日更新)

このステップは基礎工事の工程。鉄筋工事からコンクリート基礎完了までのステップをお伝えします。

まずは基礎スラブ(床)の配筋工事。先に施されたシートの上に継ぎ手部分の重ねを確保しながら鉄筋を等間隔で並べて行きます。鉄筋を束ねる手際の速さは職人ならではといつも感心します。

タテ・ヨコのスラブ(床)配筋を終えた後、立上り部分の鉄筋を配置。同時に土台固定用のアンカーボルトをレベラー器で高さを読みながら並行して設置して行きます。

鉄筋工事が完了しました。職人による完璧な仕事も以後は見えなくなって行く部分。記録をしっかり残し次のコンクリート打設工事へ向かいます。

ここからコンクリート打設工事。まず生コンクリート受け入れ時における品質の確認検査を実施します。現場に到着したミキサー車から最初の生コンを採取します。

生コン受け入れ時の検査は事前に用意された配合計画書を基にコンクリート強度、スランプ、空気量、塩化物の含有量などを計測容器に掛けながら品質を確認します。今回はコンクリート強度は24N/mm2、スランプ値18cm、空気量4.4%、塩分含有量0.04kg/m3で打設します。

受け入れ検査が終わると同時に打設開始。打設場所には既に職人の方々が役割ごとにテキパキと打設作業を始めます。この日は天候も不安視されましたがなんとか持ってくれました。

床スラブの打設が終わり立上り部分の基礎のための型枠設置の工程。外部内部のすべての立上り部分に型枠を設置します。

立上り部分のコンクリートを打ち終えて基礎が完了しました。今回の基礎は内部床の計画から高さを抑える計画となり、高さはGLから17cm。通常の基礎高さの半分程度で過去に手掛けてきた中では一番高さの低い基礎です。これから工程は木工事へと向かいます。

  10 建て方工事 (2020年11月13日更新)

基礎工事が終わりここから建て方工事のステップ。建て方工程は3日間。1階の組み立てから屋根小屋組みまでのステップをお伝えします。

   一日目   

柱間の基本グリッドは910ミリ。使用する柱は杉のKD材(化粧柱はヒノキ材)。1階部分の柱の本数は化粧柱を含めて154本。下写真中央の長い柱は通し柱。構造図に基づいて建て込まれます。

部材の供給部位を構造図で確認する棟梁大工職人。建て込む順位を読みながら、部材に記された通り番号の部位を図面上で確認します。

1階軒桁材の打ち込み。ここからは棟梁大工職人による力仕事。掛け矢で一気に打ち込んで行きます。

3間スパンの大梁の取り付け。両側通し柱の仕口に組み合わせ直行する梁を裏側から金物固定します。

一日目の終盤。この後夕刻まで作業を進め1階部分の軒桁までの建込みが完了。2日目に向かいました。

   二日目   

二日目の工程は1階小屋組み及び2階の柱梁材の建込み。この日も快晴。建て方にもいい天候です。

1階小屋組みの建込み。一部勾配天井で計画した場所の登り梁を上下の部材に掛けて行きます。

2階の階高は2750、梁間方向5460ミリの3間スパンの空間。外周部に柱を建て構造壁を設ける計画です。

二日目は1階の小屋組みと最上部の梁桁まで建込むところで終えました。最終の3日目に続きます。

   三日目   

建て方最終日。最終日の工程は屋根垂木の取り付け。この建物の屋根は切妻を主体とした形状に一部寄せ棟屋根や片流れ屋根と、複数の屋根構成。それぞれの部位の勾配に沿って垂木を掛けていきます。

1階部分は3寸勾配の片流れ屋根。垂木間隔は300ピッチ、軒の出は外壁から750ミリの計画です。

西側部分は8寸勾配(傾斜角度38°)の急勾配の屋根。足元の安全を確保しながら慎重な作業となりました。ここまで進めて3日間の建て方工事が終わりました。棟梁大工職人の皆様ご苦労様でした。

   上棟   

3日間の建て方工程を終えた翌日、上棟のお祝いと工事の安全を祈願して上棟式を行いました。通常であれば上棟は祝祭でもあり近隣の方向けにお知らせして華やかに執り行うところですが、今年コロナ渦の中でもあるため今回は工事に直接関係する方のみお集まり頂き行うことになりました。

1階の広間に祭壇を構え供え物を祀ります。その後神主様の進行に添って修祓、祝詞奏上、玉串の奉奠。オーナー様はじめ設計者、施工者全員で工事の安全を祈願しました。

上棟式の後に行われた簡単な直会。オーナー様から今回の建物建設についての経緯説明と工事関係者への労いの言葉で酒坏を交わし、祭式を終えました。

式の後に行った記念撮影。写真右から比木神社神主の橋口さん、オーナーの川名さんと奥様、設計者の外山、工事を請け負う桑原建設の桑原社長、棟梁の齋工務店の齋藤さん。

こちらは棟梁(写真右)と応援大工棟梁の皆様。写真中央に現場監督を務める桑原建設の林さん。

上棟で準備した棟札を手にする棟梁の齋藤さん。物腰が柔らかくいつも笑顔で応えてくれる棟梁です。

特別に記念撮影。今年の秋(9月)に産まれたばかりの息子さんを抱くオーナーの奥様。式の間奥様に抱かれおとなく過ごしていました。産まれたばかりの赤ちゃんは可愛らしいですね。

上棟式の後、祝幣と共に上棟札を最上階の小屋組みに取り付け、工事の安全を祈願しました。

  11 屋根工事 (2020年11月20日更新)

建て方工程も終わりここから屋根仕上げ工事。工程は1階2階合わせて4日間。その模様をお伝えします。

着手は西側急勾配の屋根から始まりました。傾斜が急なので安全第一に慎重なスタートとなりました。

屋根仕上げはガルバリウム鋼板立てハゼ葺き。流れ方向に沿って1枚づつ仕上げ板を葺いて行きます。

仕上げ板は隣り合うハゼに合わせた後、専用ビスで屋根面に向けて等間隔に留め付けて行きます。

急勾配部分の仕上げ葺き完了。下地から仕上げまで気の抜けない急勾配屋根。職人の皆様に感謝です。

2階部分の仕上げ葺きの様子。こちらは3寸勾配の緩い屋根のため留め付け作業も落ち着いて進みました。

こちらは最上部の屋根面。屋根仕上げ板は周囲に傷をつけないよう必ず複数体制で施工部分へ運びます。

施工手順は1階と同じく、仕上げ板を隣り合う仕上げ板の立てハゼに合わせ反対面をビスで固定します。

平部の仕上げ板葺きの後、壁立ち上がり部分に設ける雨返し役物の取付け前の準備。

壁立上り部分に役物をビス固定。背面はルーフィング。この後、外壁防水シートを下ろして完了です。

   屋根仕上げ葺き完了   

4日間の工程を経て屋根仕上げ工事完了しました。次は外壁工事へ進みます。

  12 外壁工事 (2020年12月08日更新)

屋根仕上げ工事も終わりここから外壁工事。外壁材の選定作業から工事の模様までをお伝えします。

外壁選定に入る前に外観仕上げの画像を取り込んだコンピュターの3Dモデルをオーナーに見てもらい、完成した場合の外観イメージの様子を伝えます。

ある程度コンピュターでイメージを掴んだところで実際の外壁仕上げサンプルを外部にて確認します。外部で現物を確認するのは日光や影の具合により仕上げ材の色味や明暗が変化するため完成後のイメージの相違を少なくするための手段のひとつです。

今回設計当初の計画では外部には杉材による板張りと一部に塗り壁とする予定ではありましたが、予算の都合でサイディング壁となりました。今回サイディングから3つの色柄を選択し、部分張り分けを与えながら仕上げて行く流れとなりました。

上記サイディング仕上げの画像を取り込んで作成した外観の完成イメージパース。外観の色合いと共に建物外周には植木や植栽を施し緑に囲まれた憩いの場になりそうです。

ここから外壁工事。既に外壁職人さんがサイディング割り出しをもとにカット作業を進めて行きます。

エントランス部分の仕上げ。仕上げはコンクリート調のサイディング。正面中央部分には木製の造作建具の予定。コンクリート調の色合いと木の組み合わせの仕上がりを楽しみにしています。

横張り、縦張りと各仕上げ区分にそって職人さんが下地材にサイディングを張り進めて行きます。

1階玄関エントラス東側部分。手前から最奥と3つの仕上げ材が面越しに切り替わります。

2階南側の外壁部分。外壁に接する1階の屋根が急勾配なので足元の安全を確かめつつ屋根材を傷めないよう3名掛かりで慎重な作業となりました。

1階2階の仕上げを張り終えて外壁工事の完了。足場と養生ネットの解体まではもうしばらくです。

  13 配線配管工事 (2020年12月23日更新)

外壁工事が終わり内部では設備関係の配線配管工事がスタート。配線工事の内容をお伝えします。

今回の建物は南北に長い建物形状により中央通路部分が配線経路の集約部。電灯の配線を始め空調機や消防設備のスプリンクラーなど、どこからどこにという現場での事前確認からスタートしました。

通路部分の天井内に集約された配線配管の様子。設計時は配線ルートを描きますが配線同士の区分については各職人の方や専門職の方が現場で打ち合わせしながら配線位置を決めていきます。天井裏の電気配線は人間の身体で例えると神経が通る伝達経路とでも言えますでしょうか。

こちらは上階衛生器具からの配管。1階の天井裏からパイプシャフトを経由し屋外に放流されます。

こちらは1階脱衣室に設ける熱交換型の換気設備。仕上がり後は天井裏に隠れてしまいますが見えない場所で外気を取り入れながらも室温を一定に保つ機能を有する換気設備です。

廊下部分の空調機の冷媒管とドレン管の設置。結露対策用に保温管を施し配管していきます。

空調機本体、冷媒管配管、電灯配線、給排水配管、スプリンクラー配管、換気扇配管(最上部)。

脱衣室の換気扇を設置する職人さん。今回給排気合わせて浴室脱衣室に8つの換気扇を設けます。

電気工事を担当する永友電設の淡路さん。作業の最中快く写真撮影に応じてくれました。

  外部配管  

こちらは屋外の給排水の配管工事。配管工事を行うのは同じ町内事業者の森ガス水道工事さん。

脱衣室及び物干しコーナー屋外の給排水管の敷設状況。黄色の配管は給湯ボイラ用のガス供給配管。

給排水管敷設に合わせ、ガス供給用の配管(黄色)を目的の位置まで敷設して行きます。

雑排水管の最終末端部の配管敷設。下写真左側に見えている汚水枡につなぎ下水放流となります。

汚水枡までの雑排水管敷設状況。この後配管の上に砂を施し土を戻して配管敷設完了となります。

  14 外部塗装工事 (2021年1月13日更新)

外部のボード張りを終えて外部工事は最後の塗装工事。足場解体前の塗装工事の模様をお伝えします。

外部塗装は主に屋根下の軒天と破風板の仕上げ塗り。仕上げ塗料はウレタン塗装。こちらは2階軒先の破風板面の塗り込み。ローラーを用いて下塗りと上塗りの2回工程で塗り進めていきます。今回、塗装工事を担当するのは同じ町内業者の上野建築塗装店の上野さんです。宜しくお願いします!

2回目の上塗りが終了した段階。色は外壁の色に合わせ塗装色の見本からオーナー様に選定していただきました。外壁の焦げ茶、屋根の色と全体的に落ち着いた雰囲気でとてもよく馴染んでいます。

こちらは2階軒天部分。住宅などでは軒天は白に近い色を選択しますが、外壁の色合いから少し茶色が薄く混ざる落ち着いた色を選択。ボードジョイントは刷毛を用い塗り漏れがないよう細かく塗り込みます。

こちらはエントランス車寄せ部分の破風面の塗り込み。こちらも2階同様に2回工程で仕上げます。

こちらは屋根側面のけらば面の塗り込み。隣り合う屋根との高さがあまりないため屋根に寝転んでの塗り込み作業となりました。非常に窮屈な状況での作業でしたがきれいに仕上げて頂きました。

1階部分軒天の塗り込み前の下地調整。外壁面との取り合いのラインに沿って丁寧に調整を施します。

1階エントランスの軒天。こちらはケイカル板の目透かし張りとし塗装は2階と同じく同色の塗装仕上げ。写真では分かりづらいですが塗装による表面の光沢感を抑え落ち着いた質感で仕上げて頂きました。

外部塗装が完了。並行中の雨樋設置工事も終わり外部工事はほぼ完了。塗装作業を進めて頂いた上野さん、冷たい風の吹く寒い中での塗装作業、お疲れ様でした。引き続き内部塗装も宜しくお願いします!

  15 外部足場解体 (2021年1月20日更新)

外部工事が終わりいよいよ外部足場解体のステップ。足場解体から外観完了の模様をお伝えします。

解体当日の朝、天候も申し分なく快晴。解体工事としては見通しの良い天候で作業がスタートしました。

敷地東側から見た解体作業の様子。建物は2階建ての計画ですが1階東側は主に平屋造りの構成。そのため東側の足場高さは平屋部分の屋根高さで構築されていました。

エントランスにあたる車寄せのスペース。こちらも東側同様屋根までの高さで構築されていました。

こちらは敷地西側の道路面から観た2階建て部分。こちらは総二階計画のため2階軒高さまでの足場構成。一部荷台用で架けられた最上部の場所から効率よく解体されて行きました。

  足場解体完了  

南面外観

西北面外観

東側外観

全足場解体完了。外部工事は足元周りの左官工程の他、外構と造園工事を残して一旦一区切り。これから工事は後半のステップに入り内部造作工事へと進めて行きます。

  16 内部造作工事 (2021年1月28日更新)

現場はここから内部造作のステップ入り。内部造作は内装下地材の張り込みや棚類の取り付けの他、内部建具枠の設置など広範囲。このステップでは棟梁及び大工職人による造作工事の動きをお伝えします。

壁仕上げ下地ボードの切り込みを行う斎藤棟梁。張る大きさを手際よく正確にカットして行きます。

下地ボードをそれぞれの壁面に留め付ける。こちらも手際よく迅速に。下部は下地補強用のMクロス壁。

続いては配管用のふかし壁の枠組みの組み立て加工。まずは配管の貫通部の切り込み加工から。

壁面に貼られた設計図。この図面で毎日進められている現場。図を見ると緊張と責任感に包まれます。

棟梁と大工職人による勾配天井の墨出し作業の様子。壁の当て木に沿って両側壁面に墨付けて行きます。

上写真から1工程進み天井下地材の設置。天井勾配は空間に馴染むよう屋根勾配より緩めで設けてます。

上写真後下地面に断熱材を施しボード張りを終えた状況。化粧梁は現し仕上げはクロス張りとなる予定。

こちらは応援大工職人による壁ボード張りの様子。壁の一部は防火上の規制から小屋裏まで張り上げる必要があるため、屋根勾配の形状に合わせたボードを小屋裏壁面に張り込んで行きます。

同様に応援大工職人による天井ボード張りの様子。平部分、勾配部分と大方の張り込みが整いました。

  階段造作  

続いて内部階段造作。こちらは集成材によるストリップ階段。階段形状は中央に一枚板の平踊り場(段差なし)を設ける形での折返し階段。強度は満たした上でシンプルで安全な階段を目指します。

踏み板として選んだ厚み36ミリのオーク集成材(塗装品)の階段材。色目木目ともに落ち着いた印象です。

中央踊り場の位置から見た施工の様子。階段材を壁に埋め込むため壁面はジグザクに切り込みます。

両壁面の切り込み後、段板を1枚づつ切り込み部分に載せて両端をビスで留め付け固定します。

踊り場及び上下階段踏み板の設置完了。ここは施工の全てを見てないため完成後の仕上りが楽しみです。

  2階造作  

続いて2階部分。写真は2階階段ホールの様子。2階の用途はスタッフ専用のフロアとし、仕事の中心となるワークスペースの他、スタッフ休憩のスペース、トイレなどが設けられます。

間口5.4m、奥行き方法10mの一室空間のワークスペース。天井高さは床から2.45mで計画しています。

スタッフルーム内部の状況。一部腰壁を設けて仕切りますが、空間としては1室一体のワークスペースとなる計画。天井の形状は水平とし構造梁を天井から現しとして仕上げる予定です。

ワークスペース袖に設けられるスタッフ休憩コーナー。休憩コーナーは間口幅が小さく奥行き方向が長いため空間をを有効活用するよう必要最小限の設えとしハイサイド窓で明るさを確保する計画です。

  腰掛けベンチ造作  

最後は通路部分に設ける腰掛けベンチの造作をお伝えします。こちらは写真の窓を背中にして利用者や来訪者に休憩や休息に座ることの出来る腰掛け(ベンチ)を設ける計画です。

腰掛け下は開放し塞がない空間とするため、窓下壁面にまずLアングルの補強材で受け下地を造ります。

Lアングル取り付け後、Lアングルを意匠的に室内から隠すために目隠し壁用の下地を組み立てます。

最後に目隠し壁用の下地組天面にLアングル用の切り込みを与え、窓壁面に送り込み下地組みの完成。仕上がりはこの下地組に腰掛け板を載せて完成します。仕上がり状況は完成後にお見せしたいと思います。

実際、ここに掲載しきれない数々の造作工程がありますが、概ね内部の壁天井の下地ボード張りが完了しました。棟梁及び大工職人お疲れ様でした。内部は建具家具と仕上げ工程前のステップへと移ります。

  17 内装仕上げ工事 (2021年2月10日更新)

室内仕上げ下地ボード張りの工事

ここから内部は仕上げ工事に突入。監理も最後の追い込み工程で進行具合を気にしながら追い掛けます。

室内仕上げ下地ボード張りを行う職人

現場は複数の内装職人さんで作業を進行。それぞれ持ち場を分担しながら箇所ごとに進めて行きます。

室内仕上げクロス張りを行う二人の職人

天井壁紙施工の様子。壁紙の張り合わせ部分、照明切込み部分を慎重かつ丁寧に処理して行きます。

室内仕上げ下地ボードの表面処理を行う職人

室内仕上げ下地ボードの表面処理を行う職人

室内天井仕上げ壁紙を張り込む二人の職人

同室の反対側も同様に施工。端部や細部の仕上がりに目を光らせながら確実に納めて行きます。

室内壁の仕上げ壁紙の張り込みを行う職人

室内壁の仕上げ壁紙の張り込みを行う職人

キッチン腰壁のクロス壁紙を張り込む職人

上3枚キッチンの間仕切りとなる壁。こちらも壁紙仕上げ。上部の垂れ壁、窓下の腰壁と張り込みます。

壁コーナー部分の下地処理を行う職人

壁コーナーの下地処理を行う職人

壁出隅部分の下地処理。角用コーナーテープ処理材にパテ材を刷り込ませ下地不陸を抑え込みます。

階段壁下地処理を行うクロス職人

壁下地処理を行うクロス職人

こちらはボード継ぎ目部分のパテ材による下地調整。何度もパテ当てしながら不陸を調整して行きます。

天井クロス壁紙を張るクロス職人

1階トイレ天井仕上げのクロス張り。なで刷毛を巧みに使い空気を送り出す作業はまさに職人の技です。

洗面台壁のクロスを張る内装職人

同様に壁面のクロス張りの様子。動作に無駄が一切なくスピーディーに仕上げて行きます。

階段室周りの内装下地張り工事の様子

1階階段室前の下地張りの様子。

内装下地張り工事の室内の様子

上写真の見返りの室内部分

更衣室から見る内装仕上げ工事の様子

更衣室から見る内装仕上げ工事の様子

更衣室から見た施工状況。両側に洗面室を構えますが間仕切りは途中までとし室内空間を繋げます。

  床仕上げ材  

床仕上げ材をトラックから下ろ運搬作業員

納品された内装床仕上げのビニル床材

続いて床仕上げ材。床材は当初はフローリングによる床材の計画でしたが、予算上の都合により最終的に選ばれたのは長尺塩ビシートの床材。カタログで選定を行いその中から木目調の床材が選ばれました。

床仕上げシートを施工する内装職人

色と品番を確認後、敷き込みスタート。床材は幅広のため職人さん2人組で敷き込みを進めて行きます。

床仕上げシートを床に敷き込む内装職人

床仕上げシートを床に敷き込む内装職人

壁天井同様に下地面の不陸やエア溜まりを除きながら慎重かつ丁寧に敷き込みを進めて行きます。

床シート張りが完成した室内の様子

張り終えた床シート。きれいに仕上がりました。

  巾木  

塩ビ素材の幅広の巾木

ここから巾木仕上げの施工。巾木は室内での車椅子による利用を想定し通常のものより幅のあるワイドタイプの巾木を採用。色は床材に合わせ木目調とし汚れに対し特性を持つ防汚型の巾木が選ばれました。

壁シート巾木の材料を計測する内装職人

壁シート巾木の材料をカットする内装職人

壁の長さに合わせ計測後、必要な長さにカットし張り付けて行きます。

壁シート巾木をガスで温める内装職人

壁端部の張り込みは連続させるため角面に馴染むようにバーナーで接着面を熱した後に張り込みます。

壁シート巾木を壁に張り込む二人の内装職人

巾木を張り込む内装職人

壁シート巾木をローラーで壁に馴染ませる内装職人

壁面に張り込んだ後、ローラーを当てながら均一な仕上となるよう施します。見た目もきれいです。

壁シート巾木を施工する内装職人

壁シート巾木が完成した室内の様子

床材と共に1階部分の仕上げ工程が完了しました。

  2階仕上げ工程  

2階室内内装下地施工の様子

2階も1階同様に床材長尺塩ビシートに壁天井クロス張りの仕上げ。1階同様に下地調整から進めます。

2階室内の内装下地施工を進める様子

2階内装の天井仕上げ材を施す二人の内装職人

2階もまずは天井の張り込みから。1階同様に2人工程で進めて行きます。

ローラーで下地継ぎ目部分を押さえる内装職人

壁紙同士のジョイントの施し。施工後はいつも継ぎ目の場所がわからなくなります。

2階内装の床仕上げ材を張り込み内装職人

天井、壁仕上げと貼り終え床シートの張り込み。

2階室内 床シート端部をローラーで押え込む内装職人

2階部分は巾木をなしとし床シートと壁仕上げの端部を丁寧に納めながら仕上げて行きました。

2階ワークスペースの内装仕上がりの様子

2階ワークスペース 床シート壁天井クロス張り完了

2階スタッフ休憩コーナー内装工事の室内状況

2階スタッフ休憩コーナー内装工事の室内状況

スタッフ休憩コーナー 仕上げ工事完了

1階内装仕上げ完了の室内の様子

1階2階全ての内装仕上げ工事が完了しました。これから内部工事は家具建具の設置、設備機器の取り付けのステップへ向かいます。内装職人の皆様、お疲れ様でした。完成までもうひと息です。

  18 家具建具工事 (2021年2月17日更新)

玄関から見た建具取付け工事前の室内の様子

ここから工事は内部造作の家具と建具の設置工事入り。建具取付と家具工事の様子をお伝えします。

大型の引き込み戸の框枠を持つ建具職人

まずは建具の建て付け工事から。今回の内部建具は既製品による木製建具と建具職人が制作する木製建具の2種類。写真は通路に設ける1間幅の框戸。1間幅(1.8m)の建具を3箇所に設ける計画としています。

通路引き込み戸の建て付けを行う建具職人

建具自体の大きさは共通で1枚構成の大型の片引き込み式の框戸。横幅は廊下幅いっぱいの大きさとし建具高さも天井高さに合わせ2.2m。壁天井を傷めないように慎重に建て込みを行います。

通路引き込み戸の建て付け具合を確認する建具職人

通路引き込み戸の建て付け状態を確認する建具職人

建込み後の様子。戸の建て付け状態、開閉の作動具合に違和感がないかを確かめます。結果は良好。

引き込み戸用のポリカーボネイト板を立ち起こす建具職人

框枠の建込み確認が終わりここから框戸の鏡板(ガラス部分)となるポリカーボネイト板の設置作業。

中空ポリカーボネイト板 サンプル

中空ポリカーボネイト板の断面画像

框戸の鏡板となるポリカーボネイト板は当室ではお馴染みの建材。素材がプラスチック製で軽量であり、ぶつかっても割れない建材であること、表裏二枚構成の建材で中間の中空層で一定の断熱性能が得られること、大きなサイズでも制作が可能なのこと、透明から不透明まで選択可能なことから採用してます。

引き込み戸のポリカーボネイト板を運ぶ建具職人

今回使用する大きさは共通で幅1.6m高さ2.2mのサイズ。現場納入時は保護フィルムが貼っています。

引き込み戸のポリカーボネイト板を入れ込む複数の建具職人

框枠内部に設けられたガラス用の溝部分にポリカーボネイト板を差し込んで行きます。

引き込み戸のポリカーボネイト板を入れ込む複数の建具職人

引き込み戸のポリカーボネイト板を入れ込む複数の建具職人

建具サイズが大幅なため大人5人掛かりで差し込みます。

引き込み戸のポリカーボネイト板を入れ込む複数の建具職人

差し込み完了

引き込み戸のポリカーボネイト板の保護フィルムを剥がす建具職人

引き込み戸のポリカーボネイト板を入れ込む複数の建具職人

一旦差し込みを行いその後表面の保護フィルムを剥がして行きます。

通路の引き込み建具を運ぶ4人の建具職人

保護フィルムを剥がしたら早速建具の建込み作業へ移行。ここは上下分かれて職人4人での作業です。

通路の引き込み建具を建込む4人の建具職人

通路の引き込み建具を設置する監督と建具職人

壁天井を擦らないよう慎重に建込み

通路1の引き込み戸の建て付け状況

通路1の引き込み戸の足元部の建て付け状況 

通路1の引き込み戸の建て付け状況 

1つ目の建具設置完了。横幅に加え天井いっぱいの建具は見た目もすっきりとします。

玄関引き込み戸のポリカーボネイト板入れを待つ建具職人

休む間のなく2つ目の建込み。こちらは玄関側の建具のため車寄せ部分で鏡板の差し込みを行います。

玄関引き込み戸の内部ポリカーボネイト板の保護ビニルを剥がす複数の建具職人

2枚目も同様にポリカーボネイト板を框枠の溝に差し込みます。周囲の保護フィルムを先に剥がします。

玄関引き込み戸の内部ポリカーボネイト板を枠に入れ込む複数の建具職人

色と品番を確認後、敷き込みスタート。床材は幅広のため職人さん2人組で敷き込みを進めて行きます。

玄関引戸の内部ポリカーボネイト板の入れ込みを確認する建具職人

玄関引戸の内部ポリカーボネイト板の入れ込みを確認する建具職人

玄関引戸の内部ポリカーボネイト板を入れ込む建具職人

端部の差し込み残りを確認しながら嵌め込んで行きます。

玄関引き込み戸の内部ポリカーボネイト板を設置する複数の建具職人

ポリカーボネイト板差し込み完了

玄関引き込み戸を持ち歩く複数の建具職人

差し込み後すぐに建て付け作業へ移行

玄関引き込み戸の建て付けを行っている複数の建具職人

玄関引き込み戸の建て付け状況を確認する建具職人

ここも持ち場を分かれて建て付けて行きます。

玄関引き込み戸の建て付け状況を確認する現場監督

建て付け後の作動状況の確認。作動良好です。

建て付け用の引き込み戸を運ぶ複数の建具職人

残り一枚の建て付け。

引き込み戸の建て付けを行う複数の建具職人

手前の誘導灯を避けつつ天井を擦らないよう慎重に上枠に差し込むように建て付けて行きます。

引き込み戸の建て付けを行う複数の建具職人

建て付けが完了した通路を仕切る木製の引き込み框戸

ようやく通路部分の建て付け工程が完了しました。

  家具設置工事  

玄関下足収納の棚板を設置する家具職人

今回建具と合わせて造作家具もオーダーがあり制作となりました。こちらはエントランス側の下足収納棚。中は可動棚とし表側に開閉用の扉を設ける計画です。

袖収納扉付きのオープン下足棚を設置する家具職人

こちらは管理側(裏手)に設けるスタッフ専用の下足収納棚。袖にはパイプ付きの収納を設けます

キッチン家電収納棚を設置する職人

キッチン家電収納棚のコンセントを設置する電気職人

こちらはキッチン内に設ける家電用の収納棚。オーブンレンジや炊飯器を設置する棚として棚自体はオープン棚とし、中間部に炊飯器用のスライド棚と専用のコンセントを設ける計画です。

キッチン家電用の収納棚

設置完了したキッチン家電収納棚

キッチン内部の壁の収納棚

据え付けが完了したキッチン収納棚

キッチン内部の壁の収納棚の全体像

向きを変えて据え付けが完了したキッチン収納棚

袖収納扉付きのオープン下足棚の設置完了

設置完了した管理出口側のスタッフ専用の下足収納棚

玄関エントランスの木製ドアの表情

造作による建具工事と家具工事の工程が完了しました。これで工事の9割が完了。残すところ工事は設備機器の設置工事と外構造園工事の2つ。建具家具職人の皆様、お疲れ様でした。完成まであと僅かです。

  19 設備機器設置工事 (2021年2月24日更新)

設備配管が取り付いた外観の様子

いよいよ工事は最終工程のひとつ目の設備機器設置工事。完成前の工事の様子をお伝えします。

設備機器と配管が取り付いた外観の様子

管理出口側の壁を利用して設けられる設備機器類。右側から電気供給用の配管。2階空調用の屋外配管。スプリンクラー設備用の給水配管(シルバー管)。手洗い専用のガスボイラー機。

  衛生器具設置  

腰掛け便器を設置する設備職人

利用者さんが使う1階トイレの腰掛け便器の設置工事。設置を行うのは森ガス水道工事(株)の現場職人の林さん。便器仕様は組み合わせ式の洋風便器に昇降式の手すりを左右と全面に設置します。

腰掛け便器を設置する設備職人

腰掛け便器を設置する設備職人

タンク部分の設置。重さがあるため慎重に運び架台の便座部分にしっかり組み合わせ固定します。

トイレ手すりの取り付け位置を確かめる設備職人

便座とタンクの設置が終わると手すりの設置。手すりの位置は遠くても近すぎても高くても低くても不便になるため数回に分けてテスト確認。ちょうど良い場所を試しながら設置位置を見極めます。

トイレの壁手すりを設置する設備職人

トイレに設置された腰掛け便器と壁手すり

見極めた位置に3つの手すりを設置。トイレ腰掛け支持用の左右の手すり。立ち座りサポート用の壁手すり。姿勢保持サポート用の前方手すり(写真中央)。設置完了です。

介護手すりと背もたれカバー付きの腰掛け便器 側面

姿勢保持サポート用の前方手すりを便座前方に降ろした様子。身体状況に応じて機能的に支えます。

  造作照明器具設置  

造作照明器具用に設置するボール型の白い電球

造作の木製照明の制作の打ち合わせを行う現場監督と棟梁

続いては通いスペースに設置する造作の木製吊り下げ照明器具の設置工事。造作で取り付けられるのはLEDのランプ型の照明。今回この建物用にオリジナルで計画を立て製作に向かいます。

造作照明器具用に設置する白いボール型の電球を手にする棟梁

取り付けるランプを手にする棟梁。棟梁が行うはランプを取り付ける板材にランプ設置用の穴を施す仕事。ランプのソケットの大きさと経を確認し、設置穴の大きさを割り出します。

造作の木製吊り下げ照明のソケット器具用の開口穴

ランプを取り付ける板は厚み30ミリのヒノキの無垢板。ランプソケットの経が65Φのため一回り大きめの70Φの穴を設けます。中央の小さな穴は配線用の穴。

造作の木製吊り下げ照明のソケット器具の設置

ランプ用の設置穴にランプソケットカバーを取り付け具合を確認。今回はランプをそのまま露出させるためソケットカバーを穴に少し埋め込む形にして器具の見え方を整えます。

造作の木製吊り下げ照明の裏面の配線部分

器具の背中に配線と吊り下げ器具を設置。これで器具本体側の準備は完了。

木製の造作照明器具を天井から設置する電気職人

木製の造作照明を室内に設置する電気職人

早速器具を吊り下げます。最初に行うのは器具本体の水平基準の割り出し。ここはミリ単位での調整。

天井に吊り下げられた木製の造作照明器具

器具本体の吊り下げ完了。ここからランプを取り付けていきます。

木製の造作照明に器具を取り付ける電気職人

天井から吊り下げられた木製造作のランプ付き照明器具

4つのランプを取り付け造作吊り下げ照明器具の設置完了

  手洗いカウンター設置  

現場に梱包された状態で到着した洗面カウンターのユニット

続いて洗面カウンター器の設置工事。現場に到着した納品を開封し破損や不具合がないかを確認。

車椅子対応の白い洗面カウンターを設置する設備職人

今回設置する洗面カウンターは身障者対応の開放型の洗面カウンター。カウンター本体の不具合がないことを確認し、目的の場所へ仮設置し周辺の具合を確認。予定通りの納まりを確認しました。

通路に設置された車椅子対応の白い洗面カウンター

仮設置後、カウンターの据え付け、同封の自在水栓、排水金具、化粧鏡を設置して完了。

  沐浴室浴槽設置  

現場に納品された浴槽の梱包を剥がす職人

続いて浴室に設置する浴槽の設置工事。今回の建物には2つの浴室があり、これからお伝えするのは沐浴が行える沐浴室に据える浴槽の設置。現場に届けられた納品を早速開封し中身を確認します。

現場に納品された青森ヒバ製の生活リハビリ浴槽

現場に納品された青森ヒバ製の生活リハビリ浴槽 浴槽天端周囲にサポート用の溝加工あり

現場に納品された青森ヒバ製の生活リハビリ浴槽

こちらの浴槽は檜葉製の浴槽で高齢者に自立した生活を行うことを目的として製作された浴槽。特徴として浴槽天端周囲に溝加工が施されてあり入浴時の移動の際に掴みやすい造りとなっています。また浴槽内部には身体状況に応じられるようステップを設置出来る造りで受け材が両側に施され、その時の状況に応じ身体どちらからでも入浴することが可能な浴槽です。

青森ヒバ製の浴槽を設置する現場監督

早速浴槽を予め用意していた浴室のピット部分へと据え付けます。

浴室に設置された青森ヒバ製の生活リハビリ浴槽

浴槽仮置き状態。ここから左右上下の位置を定めて行きます。

浴室に設置された青森ヒバ製の生活リハビリ浴槽

左右前後の調整を行い設置完了。窓に近い場所なのでひかりも入り明るい感じです。

ヒバ製の木製浴槽にお湯を溜めている様子

続けて湯張りの試運転を行います。浴槽内部に設けられた追い焚きヘッドからお湯を張ります。

ヒバ製の木製浴槽にお湯を溜めている様子

追い焚きヘッドからお湯が給湯されていく様子。

青森ヒバ製の木製浴槽にお湯を溜めた様子

お湯を溜めた木製浴槽の周囲を確認する設備職人

湯をヘッド上まで張りヘッドの裏側を覗き込み水漏れがないかを確認。漏れもなく良好。

設置完了後の青森ヒバ製の生活リハビリ浴槽を脱衣室から見る

湯張りテスト後、浴槽ピットの周囲の防水処理を整え浴槽設置工事の完了。

  屋外設備機器設置  

屋外でスプリンクラー専用の貯水タンクの配管工事を行う設備職人

最後に屋外設備機器の設置。こちらはスプリンクラー用の屋外貯水タンクの設置工事。

スプリンクラー専用ポンプの埋め込み配管を施す設備職人

貯水ポンプから建物への給水配管を設置する設備職人。

完成したスプリンクラーの屋外貯水ポンプ

配管施工後、貯水タンク設置完了

屋外壁掛け給湯ボイラーの配管を設置する設備職人

こちらは給湯用のボイラーの設置。ガス供給用の配管をボイラー本体へ接続します。

屋外壁掛け給湯ボイラーの配管を設置する設備職人

屋外の壁に設置された給湯ボイラー設備 正面

配管接続後、配管隠蔽用の化粧カバーを取り付けて設置工事完了。

空調室外機の設置工事の風景

最後に空調室外機の設置工事。今回は共用スペースの他、サービス利用者用の個室すべてに個別の空調機を計画しました。それぞれの部屋の屋外壁面下部に室外機を設置します。

空調室外機の設置を行う職人

室外機設置工事完了

設置完了した1階用空調室外機。

2機の空調室外機設置工事完了

設置完了した2階用空調室外機。

  屋外設備機器設置完了  

設備工事完成後の外観写真

設備工事完成後の外観写真

内部外部すべての設備機器の設置工事が終わりました。これで建築・電気・管設備工事のすべての工程が完了しました。設備職人の皆様、お疲れ様でした。残るは外構造園工事。完成まで間もなくです。

  20 工事完成 (2021年3月18日更新)

青空の天気に完成した外観 木製の格子壁に看板サイン

計画から綴ってきたプロジェクトブログも今回が最終回。建物は外構造園工事を終え引き渡しまで完了されました。最終回は引き渡し前と引き渡し後に撮影された完成の様子をお伝えします。尚、掲載写真は設計者自身によるスマートフォンでの撮影のため多少の歪みや傾きにはご了承ください。

駐車場から見た看板サインのある木製の格子壁

建物正面はヒノキ材による格子の壁。格子壁は見つけ幅と格子間隔で印象が変わります。今回は45ミリ幅の材を120ミリ間隔で配列。無塗装による仕上げのため経年変化による色味の変化が楽しみです。

車寄せスペースから見たエントランス 木製の玄関引戸が開けられている

エントランス車寄せのスペース。天井高さは2450ミリ。軒を3方向に張り出し雨による吹き込みを考慮。コンクリートやモルタルの無機質なテクスチャの中、木材の色味が緊張を施すような場となりました。

木製で製作した玄関片引き戸のある玄関出入り口の様子

木製で製作した玄関片引き戸を開いた様子

玄関入り口の扉はオーナー希望の木製の扉。機能上扉(ドア)では不便が生じるため片引き戸の形式で製作されました。材質は杉。一枚一枚木目の持つ味わいがこの空間に柔らかい印象を与えてます。

玄関から見た廊下の様子 廊下には開設祝のお花が並べられている

玄関。天井高さは2400。引き渡し後の撮影のため既に飾り付けや通路には開設祝の多くの花が飾られていました。正面の扉はステップでお伝えしたポリカーボネイトによる引戸。必要に応じ壁面に収納します。

完成した玄関内部の様子 壁面に下足収納棚と飾り付けのリースと観葉植物

完成した玄関内部の様子 土間床と内部床は段差なし

玄関出入り口方向の見返し。外部からの出入りは車椅子利用に配慮し段差のないフラットな床。扉の傍に手すりや腰掛け用のベンチを添えて昇降の負担を減らし利用者の移動をサポートします。

通路から見た室内内部の様子 木目調の床 白い壁と天井

玄関から通いスペースに向かう通路1。天井高さは2200ミリ。通路は北側まで直線で通るため扉を収納すれば見通しの出来る空間。壁の角には移動の際の緩衝材となるコーナー保護材を設けています。

完成した応接室の様子 黒い革の腰掛け椅子とガラスのテーブル

玄関傍に設けた来客用の応接室。部屋幅は1700ミリ。必要最小限のスペースに既存で使われていた応接チェアとテーブルが過不足なくベストな感じで納められました。色味も空間にマッチしています。

通路から見た玄関方向 壁沿いに開設祝の花々

玄関へ通じる通路 壁に大きなピクチャーウインドウと腰掛けが出来るベンチを設置

上2枚同じく通路1。背中となる壁面の正面に窓と憩いの場となる腰掛けベンチコーナーを設置。写真ではレンズ画角により表現出来ていませんが、ベンチに腰掛けながら外の庭木が眺められる設えです。

完成した通いスペースの内部 ダイニングテーブルの他、腰掛け椅子や観葉植物が置かれている

和室から見た通いスペースのインテリアの様子 

上2枚より通いスペース内部。既に引き渡し済みで内部には家具や植物等が置かれています。中央部分に3方向から自由に屋内外へ出入りの出来るインナー型のウッドデッキテラスを設置しています。

食堂方向から見たキッチン 黒い制服を着た調理スタッフが作業している様子

キッチン前から見たキッチン内部の様子 黒い制服を着た2人の調理スタッフが調理している様子

上2枚通いスペースに隣接するキッチン。撮影のため手前の腰窓を開けてますが通常は衛生管理のためガラス戸を閉めて調理する設えです。当初は完全オープン形態も模索しましたがこの形で落ち着きました。

食堂のインテリア 木のテーブルと椅子

キッチンに隣接する通いスペースの食堂コーナー。建物全体が水平天井の造りの中、食堂コーナー部分のみ勾配天井の設え。利用者方の食時の気分が和らぐよう明るく開放的な設えを目指しました。

少し暗い室内から見た晴れた日の外庭の様子

室内から見たインナー型のウッドデッキの様子

室内から見た晴れた日の明るい庭の様子

食堂コーナーの角には引き込みの出来る大開口の窓を2面設置。窓の外には雑木林の庭。通常は採光用の窓として、また引き戸を壁に収納すれば庭の様子がより身近に感じられるスペースとなります。

屋根と天井に覆われたインナー型のウッドデッキテラス デッキ先端にベンチが置かれ庭を楽しめる空間

通いスペースに隣接されたウッドデッキのテラス。屋根に覆われているため天候に左右されず利用出来るスペースです。室内とは引戸を壁に引き込むことにより内外一体の半屋外的な場へと変わります。

通いスペースのインテリア 棚の壁と明るい窓

通いスペースの北側にあたるくつろぎコーナー。こちらからもウッドデッキに出ることが可能。現在は収納棚のみで他の家具が置かれてませんが、これからどのように使われるのか楽しみです。

通いスペース横に設けられた畳敷きの休憩室

休憩室に設けられた窓 天井高さまでの窓から室内にあかりが射し込む

こちらは通いスペース西面に隣接する休憩室。広さは畳6帖2室分の大きさ。部屋中央に昇降スクリーンを設けているため使用状況に応じ部屋を2つに仕切り2室別々に利用することも可能とした設えです。

通いスペースと休憩室を仕切る6枚引戸

休憩室の6枚収納の間仕切り建具の引き込み時の様子 

休憩室と通いスペースを仕切る引き込み収納型の建具。通常時は部屋袖部の戸袋壁面に収納されます。

通いスペースの奥に設けられた利用者用のトイレ

利用者用のトイレ 腰掛け便器左手側利用 腰掛け便器に壁付けの手すりを設置

利用者用のトイレ 腰掛け便器右手側利用 腰掛け便器に壁手すりを設置

通いスペースより奥手側に設けられた利用者用のトイレ。男女の区別ではなく左右の身体状況により右使い左使いと使い分けを想定されたトイレです。建築的にはシンメトリーな構成となりました。

トイレ前に設けられた洗面コーナー オープン型の洗面カウンター カウンター正面に大きな化粧鏡

車椅子利用者用の白い洗面カウンター

利用者用トイレ前に設置された手洗いカウンター。カウンターは一体成形の造りでカウンター下部は着脱可能な幕板が設けられ、必要に応じ車椅子使用のまま利用が出来るオープンな造りとなっています。

個室と浴室に面する通路室内の様子

1階個室、浴室前の通路スペース。正面はスタッフ専用の管理出口。こちらも天井高さは2200ミリです。

完成した更衣室室内の様子 専用の洗面カウンターを設置

浴室に隣接の更衣室。更衣室左右には脱衣室を備え浴室脱衣室どちらからでも出入り可能な設え。更衣室にも通路同様に車椅子で利用出来る洗面カウンターが設けられました。

沐浴室の室内の様子 檜葉の浴槽とシャワーコーナーを設置

檜葉製の浴槽が置かれた沐浴室。床面は排水性能のある防滑性の複層ビニル床材を使用。入浴のほか腰掛けのシャワーコーナーを設置。外部は東庭に面し陽光が射し込む浴室です。

脱衣室から見た浴室の様子 窓からのひかりで明るい空間

機械浴室前の脱衣室。床材は籐模様のクッションフロア。右手は中央更衣室へ通じる出入り口。

機械浴室の内部の様子 浴室中央に機械浴槽

機械浴室に設置された機械浴槽

もうひとつの浴室となる機械浴室。中央に設置されたものが機械浴槽。入浴は専用の椅子に腰掛け浴槽に組み込めば給湯が始まり入浴出来る仕組み。こちらも隣接の沐浴室同様に窓から庭が見れる浴室です。

屋外物干しコーナーにつながる室内洗濯室の様子 壁付け棚に洗濯機2台を設置

脱衣室に隣接する洗濯室。室内は2基の洗濯機を置くスペースの他、壁面を利用した可動収納棚を設置。洗濯室の外には室内外から出入りの出来る物干し用のスペースを確保した設えです。

完成した個室の内部の様子 椅子とベッドが置かれた状態

完成した個室の内部の様子 ワゴン棚とベッドが置かれた状態

短期ステイ用の個室。部屋の広さは6帖でこの個室を含め3室同じフロアに設置されました。

スタッフ専用の管理出口 出口横には手洗い器を設置

スタッフ専用の北面の管理出口内部。出入り口傍に外出専用の手洗い器を設置。

管理出口奥に設けられた器具倉庫 壁に可動用の収納棚を設け正面には電気の分電盤を設置

管理出口に隣接の器具倉庫スペース。両側壁面に可動収納棚を設置。

完成したスタッフ専用の管理出口の部屋 床は土間床仕様

管理用出口に設けられた壁面の下足収納棚

上2枚:器具倉庫側からの管理出口の見返り。正面はスタッフ専用の下足収納棚を設置しました。

完成した階段室の様子 階段板見通しの出来る一枚づつの踏み板

踏み板がスケルトン仕様の階段室の様子

2階へ上がる階段室。階段材は踏み板間をつなぐ蹴込み板を省いたいわゆるスケルトン形式の階段。空間をすっきりさせるため踏み板用の支持材は露出させず壁面内へ埋め込みました。

2階スタッフルームの完成後の様子 ワークテーブルや収納家具が並ぶ

ここから2階の完成写真。2階は利用者の利用はなくスタッフ専用のフロアです。写真はメインのスタッフルーム。既に引き渡しも終わりオフィス家具や事務機材が設置されワークスペースとなっていました。

2階スタッフルームの完成後の様子 ワークテーブルや収納家具が並ぶ

2階スタッフルームの完成後の様子 ワークテーブルや収納家具が並ぶ

2階スタッフルームの完成後の様子 ワークテーブルや収納家具が並ぶ

テーブルや椅子も室内仕上げと合わせられ色味や素材感など温かみを覚えるワークスペースです。

完成後の2階スタッフ休憩コーナー カウンターに腰掛け椅子が並ぶ

壁面を利用しカウンターテーブルを設けたスタッフ専用の休憩コーナー。昼食時や業務間の休憩時に利用されるスペースです。小さなスペースのためハイサイド窓でひかりを室内に取り入れています。

エントランス東面にある植栽コーナー 中央に樹木が植えられている

建物引き渡し後、庭師による造園工事も整備されました。まだ全ての完成ではなさそうですが出来ている範囲でお伝えします。写真はエントランス傍の植栽。岩を地覆材に施し野生的な印象を与える前庭です。

建物東側の庭を建物と庭の間から見た様子 ウッドデッキの目の前に庭がある様子

大小の木立の植木が施された雑木林の庭

上2枚:建物東面にあたるメインの庭。こちらも地覆いに岩を配置し植栽部分は土を盛り上げ雑木林仕立ての庭です。広葉落葉樹と大小の樹木が程よく植え込まれ、季節感を感じられる庭となっています。

インナーのウッドデッキテラスから眺める雑木林の庭

建物中央ウッドデッキからの目線で見る庭の様子。今は季節的に葉が少なく木立の様子ですが、これから新葉を少しづつ増やし緑化していくものと思います。デッキスペースは格別な場となりそうです。

屋外から見た東庭と建物の外観の様子

東側隣地から見た庭と建物の外観の様子

東側隣地から見た庭と建物の外観の様子

上3枚、隣地側から見た庭と建物の様子。あらためて庭が与える場の力と美しさを感じます。

青空の天気に完成した外観の様子を遠景から眺める

完成した新しい建物の前で記念撮影に応じるオーナー夫妻

令和3年3月18日現在、既に建物は「看護小規模多機能型居宅介護 LifeForest」の事業所名で新たに事業開設されました。これで全プロジェクト終了。途中進捗により更新が遅れたり遅くなったりとなりましたがこれまでプロジェクトブログを読んで頂いた方にはこの場を通じ感謝申し上げます。最後にオーナー夫妻が完成前に撮影に応じて頂いた記念の一枚で締め括り致します。最後までありがとうございました。

※工事ブログは一定期間掲載後、公開を一旦閉じ完成写真と共にあらためて設計事例へ掲載致します。

健康な住まいをサポートする設計事務所です

とやま建築デザイン室は宮崎県児湯郡木城町を拠点に活動する建築設計事務所です。
戸建て住宅を中心に温熱空間の改善に取り組みながら設計活動を行っています。

新築を始め既存住宅の活用及び省エネ計画に基づく断熱改修のご提案も行ってます。
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