宮崎県児湯郡の建築設計事務所「とやま建築デザイン室」

宮崎県児湯郡にて住宅設計に関わるご提案を行っています。

2020謹賀新年

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あけましておめでとうございます
昨年一年間は設計及び現場での監理業務を通じ建主さまのご協力を初め、監督や職人さんからのご鞭撻やご厚意を頂き一年を乗り切ることが出来ました。あらためて、昨年一年間ありがとうございました。

時は移り令和2年目。干支は猪から子にバトンタッチし十二支も一からスタートの年です。
子はご存知の通り世に多くのキャラクターが生み出され、誰もが親しみを覚える動物の一つですね。また、たくさんの子どもを生むことで知られていることで、子孫繁栄の象徴でも伝えられています。一方、2000年以降年々人口減少の流れが始まり多様な生き方が拡がり、人口はネズミのように子孫が増えて行くことは難しい時代とも感じます。仕事上一軒でも住まいを造り多世代間に渡り子孫繁栄を願いたい想いはあるのですが。。。

お話しは変わりますが、年明けの休日に地上波放送で建築界の大御所である建築家安藤忠雄氏の特集「安藤忠雄78歳 青春を生きる」を見る機会がありました。


現在年齢78歳。もちろん現在も日本を代表とする建築家の一人として国内外を飛び回り建築界のみならず、他分野方面にも多大な影響力を与えながら活動されてます。有名な方なのであえてここで詳細を書くことは割愛します。

放送で印象に残ったものは、安藤忠雄氏は2009年に自身の身体に癌が見つかり、その時胆のう、胆管、十二指腸、膵臓、脾臓の5つの臓器を全摘しそれ以降もインシュリンで血糖値をコントロールしながら現役で活動を続けていることでした。手術をしたことは話題で知ってはいましたが、術後の活動をメディアで目にする機会はなかったのでこの放送で術後の仕事ぶりを知り、あらためて感嘆させられました。

安藤忠雄氏の持つ精神や生命力にはどんなに窮地に追い込まれても希望を持つ志が宿り、建築界に留まらずどんな世代にも共感を与えるものと思います。現在大阪中之島公園に安藤忠雄氏が自ら設計し大阪市に寄贈した児童向けの図書館「こども本の森 中之島」が今年の3月に開館予定とのこと。きっとそこでもまた建築を通じ多くの子どもたちにたくさんの夢を与えそうな気がします。

安藤忠雄氏のパワーには当然負けてしまいますが(笑)、氏の年齢に比べらたまだまだこれからと意気込めることも確か。そんな得た想いから今年の仕事を積極的に進めて行こうと望みます。

今年も各方面でご面倒お掛けすることになりますが、どうぞ一年よろしくお願いします。

 

とやま建築デザイン室
外山 秋人